出版社内容情報
《内容》 ナラティヴ・セラピーは,近年,カウンセリング,コミュニティワークにおいて急激に浸透してきている最先端の治療的介入法である。その要諦は,クライエントのストーリーの書き換え(リ・ストーリング)にあり,「問題が問題であり,人や人間関係が問題ではない」という前提を受け入れることからスタートする。一方でナラティヴ・セラピーは,社会学・文化人類学・フェミニズム・言語学・哲学等の多くの分野の影響をうけており,そのために臨床技法として難解なイメージを抱かれがちであった。
本書には,ナラティヴ・セラピーを実践する上で重要な鍵となるいくつかの概念が,多くのケースを例示しながら簡潔に説明されている。わが国に「ナラティヴ・アプローチ」を導入した訳者の手によって,読みやすい,使いやすい,肩の凝らない最適の入門書がここに訳出された。
《目次》
主な目次
第一部 ナラティヴ・セラピーって何?
第1章 ストーリーを通して、人生を理解し人生を生きること
第2章 治療的文脈におけるストーリー
第3章 外在化する会話――問題を名付ける
第4章 問題の歴史をたどる
第5章 問題の影響を明らかにする
第6章 問題を文脈に位置づける――脱構築
第7章 ユニークな結果を発見する――問題の影響が少ない時,あるいは皆無な時に耳を傾ける
第8章 ユニークな結果の歴史と意味を後づけることとオルタナティヴ・ストーリーを名付けること
第二部 オルタナティヴ・ストーリーを分厚くする
第9章 リ・メンバリングする会話
第10章 治療的文書の活用――文書,宣言,認定証,ハンドブック,面接記録,ビデオテープ,リスト,絵画
第11章 治療的手紙
第12章 儀式と祝典
第13章 会話を拡げる――共同研究,リーグ,ネットワーク,コミッティ,グループとチーム
第14章 アウトサイダー・ウィットネスグループと定義的祝祭
内容説明
ナラティヴ・セラピーは、近年、カウンセリング、コミュニティワークにおいて急激に浸透してきている最先端の治療的介入法である。その要諦は、クライエントのストーリーの書き換え(リ・ストーリング)にあり、「問題が問題であり、人や人間関係が問題ではない」という前提を受け入れることからスタートする。一方でナラティヴ・セラピーは、社会学・文化人類学・フェミニズム・言語学・哲学等の多くの分野の影響をうけており、そのために臨床技法として難解なイメージを抱かれがちであった。本書には、ナラティヴ・セラピーを実践する上で重要な鍵となるいくつかの概念が、多くのケースを例示しながら簡潔に説明されている。わが国に「ナラティヴ・アプローチ」を導入した訳者の手によって、読みやすい、使いやすい、肩の凝らない最適の入門書がここに訳出された。
目次
第1部 ナラティヴ・セラピーって何?(ストーリーを通して、人生を理解し人生を生きること;治療的文脈におけるストーリー;外在化する会話―問題を名付ける;問題の歴史をたどる ほか)
第2部 オルタナティヴ・ストーリーを分厚くする(リ・メンバリングする会話;治療的文書の活用―文書、宣言、認定証、ハンドブック、面接記録、ビデオテープ、リスト、絵画;治療的手紙;儀式と祝典 ほか)
著者等紹介
小森康永[コモリヤスナガ]
1960年岐阜県美濃市生まれ。1985年岐阜大学医学部卒業。以後10年間にわたり同大学小児科に籍を置き、MRI等で研修し、主に小児の情緒障害の診療に従事。1995年名古屋大学医学部精神科、四日市日永病院(現・総合心療センターひなが)で精神科研修。現在、愛知県立城山病院(精神科医)。専攻は家族精神医学
上田牧子[ウエダマキコ]
1965年福岡県福岡市生まれ。1995年カリフォルニア統合学研究所(CIIS)カウンセリング心理学修士課程修了。1999年カリフォルニア州ファミリーセラピスト(MFT)免許取得。現在、サンフランシスコ・ファミリー・サービス・エージェンシー(セラピスト)、チャイニーズ・アメリカン・インターナショナル・スクール(スクールカウンセラー)
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感想・レビュー
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まろすけ
スミレ雲
かにヴぁ
Daisuke Inaba
ゼラニウム/フウロソウ科