内容説明
本書は、わが国において子供と思春期・青年期の心の問題に長年取り組んできた第一線の著者らが、多くの子供、そしてその家族、時には学校などと真剣にかかわりつつ、考え、悩み援助しつづけてきた体験を披瀝したものである。精神発達の基礎となる現代の母子関係のあり方から、児童・青年期の心性の理解とその援助の指針、不登校への対応の実際まで、著者らの体験の全てが学術的体裁にこだわらず、ざっくばらんに語り尽くされている。
目次
母と子について(心のあけぼの―ダイナミックな赤ちゃんの世界;母と子の絆を育くむもの)
思春期のこころ(青春の惑い;思春期の危機と表現)
思春期の悩みの理解と対応(青年期の心的障害者に対する親と治療者との共同治療;子どもの悩みをいかに理解し、いかに対応するか)
学校にいけない子供たち(理解と対応のおとし穴―教育相談の立場から;学校恐怖症(診断名)から不登校(症状)へ―セラピストの考え方)