内容説明
本書は、コフートがシカゴ大学学生メンタルヘルス・クリニックで行なった講義とスーパービジョンをまとめた、彼をめぐる著作の中でもユニークな書である。第3巻では、自己評価、家族からの分離、共感のあり方、行動化の問題等々、同クリニックを訪れた学生たちの具体的な問題をめぐって、“コフート”“症例提示者”“セミナー参加者”の三者が行なったやりとりが克明に描かれている。
目次
第13章 自己評価を確立し、イニシャティブを回復するにあたっての共感の機能
第14章 情緒のこもった経験として傷つきやすさを理解すること
第15章 理想化転移(感謝)と心的構造の形成にあたってのその役割
第16章 行動化を自我の支配下の行動から識別すること
第17章 行動化としての盗作
第18章 自己評価と理想