薬物・アルコール依存の臨床

薬物・アルコール依存の臨床

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  • サイズ A5判/ページ数 153p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784772402392
  • NDC分類 493.155

内容説明

著者は、日本を代表してWHOの薬物とアルコール関連問題部会に加わってきた、この領域の指導的な精神科医の一人である。その著者が現在日本が抱えている依存・嗜癖問題の特質を正確に描き出し、治療を説いたのが本書である。現在深刻な社会問題となりつつある三大乱用物質、アルコール・覚醒剤・有機溶剤について、丹念なフィールドワークに基づきその実態を明らかにし、合わせて従来困難とされた治療と対策についても、著者の長年の経験と実践活動の中から、臨床に即した提言を試みる。とりわけ、アルコールの乱用は医療場面はもとよりさまざまな場面で臨床家を悩ませているが、本書では、入院治療と外来治療、また精神療法と抗酒剤療法等を取り上げ、さらに我が国独特の飲酒パターンと、これに有効とされる内観療法などを文化人類学的観点から詳細に説いている。

目次

1 薬物・アルコール依存の概念
2 薬物乱用の臨床(薬物乱用の実態;有機溶剤乱用少年の家庭、学校、その後の生活;薬物乱用少年の家族力動―父性の喪失をめぐって;薬物乱用の治療と対策)
3 アルコール依存の臨床(アルコール依存の背景;入院アルコール症者の臨床特徴;アルコール依存症の治療;アルコール依存症の内観療法;アルコール依存症の外来治療)