内容説明
本書は、活断層発見の時代から、地殻変動の定量的研究の時代へと進展する1980年代の変動地形学の最新の成果をまとめ、テクトニクスについての新しい考え方と90年代の研究課題を展望する。
目次
1 序説―変動地形研究
2 トレンチ法による活断層調査の現状と展望
3 断層による山脈の隆起
4 四国山地の第四紀地殻変動と地形
5 中部山岳地域における山地形成の時代性山はいつ高くなったか?
6 大阪盆地の形成史
7 伊豆・小笠原海溝の変動地形とくに海溝海側斜面の断層地形について
8 活断層からみたインド・ユーラシアプレート衝突境界の地殻変動
9 旧汀線高度からみた東北日本弧北部の広域地殻変動
10 ニュージーランド北島における海成段丘の研究
11 展望―日本における変動地形研究