目次
第1部 内在の断絶(イデオロギーと観念論;フッサールにもとづいて、意識から覚醒へ;エルンスト・ブロッホの思想における死について;新しい意味での気遣いのない欠陥について)
第2部 神の観念(神と哲学;問いと応答;解釈学と彼方;存在の思考と他なるものの問い;超越と苦痛)
第3部 存在の意味(対話―自己意識と隣人の近さ;意味についての覚え書き;心の疚しさと冷厳なるもの;語る仕方)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かるまじろ
1
今日のモラル論を語るにおいて欠かすことのできないのがユダヤ教を根底に置いたフランスのユダヤ人哲学者レヴィナスの倫理学。 神を巡って上梓された13編の論文は難解極まりないが「神」という言葉が何を意味しているのかを考えていく上で避けて通れない道と言えるだろう。 とはいえ一読した程度では半分どころか3分の1も理解出来ない。 根気よく再読を繰り返して反芻する必要がありそうだ。2015/03/24
amanon
0
何度読んでも、どれを読んでも、殆ど理解できないに等しいレヴィナス。でもなぜか、つい手に取って、訳が分からないながらも、最後まで読んでしまう。そういう魅力が彼の著作にあるということを改めて、感じさせられた。特に本書は「神」を主題にした論考を収めたということで、訳者が解説で述べているとおり、数あるレヴィナスの著書の中でも、最も難解。それでも、他者への有責性について言及している箇所など、つい立ち止まって考えて しまうような行に幾度と無く突き当たることになる。また、キリスト教神学との関連も興味深かった。 2012/03/31
astrokt2
0
未レビュー2009/05/30