内容説明
ローマを代表する詩人が、自国の祝祭・故事・神話に関する伝承を日々の暦に従い流麗な韻文で綴った。物語の宝庫であり、ローマ宗教史家、民俗学者に必読の文献であるとともに、読書人を豊かな想像の世界に遊ばせる。
目次
第1巻 ヤヌス月
第2巻 フェブルア月
第3巻 マルス月
第4巻 アプリリス月
第5巻 マイユス月
第6巻 ユニウス月
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
viola
10
これで翻訳されているオウィディウスは全て読み切ったことになります。よ、読んでる人がいない・・・。「古代ローマを代表する詩人が、自国の祝祭・故事・神話に関する伝承を日々の暦に従い流麗な韻文で綴った。」もの。はっきり言って、つまらない。1月はこれ、2月はこれ・・・と暦を追っていくスタイルなのですが、いきなり話は飛ぶし、例えば軍神マルスが3月、等当然だけど、なんでこれが暦の○日に入るのかが分からなかったり。文章の美しさも他作品には及びません。オウィディウスの未発見の悲劇『メディア』を読んでみたかったなぁ・・・。2012/11/09