ポリロゴス叢書
全体性と無限 - 外部性についての試論

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  • サイズ B6判/ページ数 544p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784772001014
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0310

出版社内容情報

本書は西欧哲学の主潮流(マルクス主義、ハイデガー存在論)を支配する「全体性」概念に対し、主観性を擁護すべく「無限」の観念をもって根底的批判を企図する、レヴィナス主著の一つである。

目次
序文
第一部 〈同〉と〈他〉
A 形而上学と超越◆B 分離と言説◆C 真理と正義◆D 分離と絶対者
第二部 内面性と家政
A 生としての分離◆B 享受と表象◆C 自我と依存◆D 住居◆E 諸現象の世界と表出
第三部 顔と外部性
A 顔と感受性◆B 顔と倫理◆C 倫理的関係と時間
第四部 顔の彼方へ
A 愛の両義性◆B エロスの現象学◆C 繁殖性◆D 〈エロス〉における主観性◆E 超越と繁殖性◆F 子であることと兄弟関係◆G 時間の無限
結論
原註
訳註
訳者あとがき
事項索引
人名索引

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ULTRA LUCKY SEVEN

4
美しい本の一つ。岩波で文庫化されていますが、こっちの訳の方がはるかに読み易いです(といってもレヴィナスですので、もちろん超絶難解ですが…)。ぜひこちらを見つけたら読んでみて下さい。「女性的なもの」「顔」「家」など、とても哲学とは思われない、むしろ哲学がまったく扱ってこなかった概念を全て検討し、男性的な「全体性」と対決する哲学。「哲学者を非哲学者にすること」が哲学の一つの役割だとすれば、まさに目の前の「お皿洗い」の重要さに気付かせてくれる唯一の哲学なのではないでしょうか。内田先生が惹かれるのに十分納得。2011/12/26

ts0818

1
内田樹先生の著作の中で、レヴィナスを知ってトライ。 難解でよく分からなかったんだけど、すごいことを言っているという感じは伝わってきたのを覚えています。 「顔」の話が印象的だった気が。 再読したいな。2007/06/10

きさらぎ

1
学生時代に読んで、「私が探していたのはコレだったんだ!」と感じたことだけはよく覚えているんだけど、こういう世界から一旦離れると中々再読しようという気になれないところが残念です(笑)でも、哲学書ってそういうものかもな、とも思います。

てれまこし

0
よくわからん。全体のなかに個を埋没させてしまう思想に対し、個をまず分離し、他者との出会いを通じて外の世界への開かれた回路を開くということか。ハイデガーの存在論が直接の批判の対象であるようだが、西洋の「有」の思想が生み出す非寛容性、暴力性に対する批判にもなっている?いわゆる「無」の思想とは違った形で差異の問題を扱ったと言える?哲学の苦手な私にはわからないが、西田哲学などと比較してみたいような気もする。自我の確立と分離が「家」としてとらえられており、柳田国男などの「旅人」の視点と対になっているような気がする。2017/08/14

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