内容説明
医療とかかわることにより違和が深められた当事者の経験に焦点を当て、当事者が「逸脱」とされる身体をどのように受け入れ、生きてきたのかに迫っていく。
目次
医療の介入による逸脱の増幅
第1部 問題の背景―医療介入と逸脱化される身体(インターセックスと薬害HIVの背景;インターセックスと薬害HIVの「逸脱」の諸相)
第2部 インターセックスの経験(北米社会におけるインターセックスの位相―当事者の身体の経験から;運動の進展と医療知に対する定義づけの変容;インターセックス/DSDの名称の変遷と身体への回帰)
第3部 薬害HIVの経験(薬害HIVの身体の位相;薬害HIV当事者の社会運動への参加;医師が患者の親密圏形成に影響を与えたケース)
逸脱の増幅を生きる経験
著者等紹介
入江恵子[イリエケイコ]
九州国際大学法学部法律学科准教授。奈良女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程複合領域科学専攻修了、博士(学術)。京都大学文学部学際融合教育研究推進センターアジア研究ユニット研究員(特別教育研究)を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。