「患者」の生成と変容―日本における脊髄損傷医療の歴史的研究

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 304p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784771031487
  • NDC分類 494.66
  • Cコード C3021

内容説明

第二次世界大戦による脊髄損傷者は、国策によって「生きられる」ようになった。これまで見過ごされてきた脊髄損傷医療の形成・展開を、社会情勢、医療制度、法律、患者の生活と関連づけながら、幕末期から現在にわたって検討することにより、患者像の変容を示した医療史研究。

目次

第1部 脊髄損傷医療と脊髄損傷者の歴史(放置される身体―脊髄損傷/戦傷者の死の諸相(1853年‐1907年)
脊髄戦傷「患者」の生成―整形外科と軍陣医療の接点(1906年‐1945年)
治療・看護体制の形成と強化―傷痍軍人から医学研究の対象者へ(1940年‐1950年代)
社会復帰の論点化―病院、患者、医療者、リハビリの視点から(1947年‐1963年)
パラリンピック東京大会のインパクト―就労への期待と隘路(1960年‐1965年)
リハビリテーションの再編成―地域生活に向けて(1965年‐1980年代)
標準治療と臨床研究(1990年代‐2000年代))
第2部 脊髄損傷者による医療への関わりの現代史(日本せきずい基金の設立と活動―医療に介入する患者の出現(1981年‐2004年)
臨床試験計画へのせきずい基金の関与―臨床試験を精査する患者(2000年‐2006年))

著者等紹介

坂井めぐみ[サカイメグミ]
1981年生まれ。2018年立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程修了、博士(学術)。専攻:医療史、科学技術社会論。現在、立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員、京都大学iPS細胞研究所倫理審査委員会などの外部委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。