内容説明
医療、教育、福祉などの場面での通訳者は、単に会話を訳すだけでなく、双方のコミュニケーションを援助することが求められる。これまで通訳者のカンと経験に支えられてきた介入行為の基準を、事例の分析によってはじめて規定し、通訳技術の一つとして確立する。第1回新崎賞受賞。
目次
第1部 コミュニティ通訳と対人援助場面のコミュニケーション(コミュニティ通訳とは;コミュニティ通訳の対象者と通訳者の戦略とジレンマ;対人援助コミュニケーションと通訳者の役割;通訳倫理規程における正確性と中立・公平性)
第2部 介入の必要性とその範囲(対人援助における通訳の「逸脱行為」と「介入」;対人援助の通訳における公正介入基準;公正介入のための事例検討とチーム実践)
著者等紹介
飯田奈美子[イイダナミコ]
2002年から2016年まで京都市保健福祉局中国帰国者支援相談員(中国語通訳者)として勤務。2016年3月、立命館大学大学院先端総合学術研究科先端総合学術専攻一貫制博士課程修了、学術博士。2016年12月から、立命館大学衣笠総合研究機構生存学研究センター客員研究員。2018年度後期より立命館大学大学院非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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