内容説明
「仲間」と会うことに意味を見出す5人の社会学者が研究データと丁寧に向き合い、8年がかりの議論をふまえた成果をここに提言する!
目次
1 ピア・サポートの社会学に向けて
2 “聴く”場としてのセルフヘルプ・グループ―認知症家族会を事例として
3 複数のセルフヘルプ・グループをたどり歩くことの意味
4 葛藤を承認すること、沈黙を共有すること―あしなが育英会を「物語の共同体」として読む試み
5 「聴く」ことと「つなぐ」こと―犯罪被害者に対する総合的支援の展開事例
6 本書のまとめと考察
著者等紹介
伊藤智樹[イトウトモキ]
1972年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。現在、富山大学人文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まいこ
2
当事者が外で語るのを許されるのは、「回復の物語」である。それは、病んだり大変なことがあったりしたけれど、事態は改善してきて、今後も良くなる」という物語で、聞き手と希望を共有できるような物語なのかもしれない。ますますドツボにはまって先が見えないような物語は社会に容認されないし聞き手は戸惑ってしまう。同じ体験をする仲間同士なら、語りえない葛藤や沈黙ですら分かち合える、というのは理想論で、実際は・・・2014/04/08
のせなーだ
1
犯罪被害者に対する支援。被害者の求める支援がなされる社会であって欲しい。被害者の辛苦、怒り、悲しみから抜け出せる日が来ることだけを祈る。法に頼って法に助けてもらえる社会はあるのか。2014/07/29