内容説明
本書は、社会福祉の視点から、高齢者が主導して、すべての人の固有性が発揮され連帯して生きる社会創造論の体系化に取り組むものである。従来、高齢者の福祉に関する著書は、介護を必要とする高齢者の像を中心に、高齢者を「いたわり」や「保護」の対象として捉える傾向が強かったように思われる。本書では高齢期の積極的側面である「人生の熟達者」、「完成期を生きる人」という観点を重視し、主権者たる市民として、また多世代と共生する生活者として、その福祉の実現を包括的にかつ高齢者を主体的に論述するよう試みている。
目次
高齢社会の現状と展望
高齢者の家計論
高齢者の住宅論
高齢者の仕事論
高齢者の人格形成論
高齢者の文化娯楽論
高齢者の社会参加論
高齢者の心身健康論
高齢者と家族関係
高齢者の介護論〔ほか〕
著者等紹介
加藤博史[カトウヒロシ]
龍谷大学
川崎昭博[カワサキアキヒロ]
龍谷大学
北村由美[キタムラユミ]
大阪女子短期大学
斉藤千鶴[サイトウチズル]
関西福祉科学大学
杉本敏夫[スギモトトシオ]
関西福祉科学大学
山田裕子[ヤマダヒロコ]
同志社大学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。