出版社内容情報
あらゆる分野において仕組まれた「隠蔽」の構造を明らかにしながら、自己に内在する「隠蔽」とどのように対峙するかを問う。
内容説明
戦争画や戦争詩歌の隠蔽、タブー視される天皇制問題、「差別本」の一方的絶版・回収、歴史教育からの「シベリア出兵」の削除、高速増殖炉「もんじゅ」事故映像の隠匿…。もはや文化として根づきつつある「隠蔽」の構造を解き明かし、自らの「内なる隠蔽」とどのように対峙すべきかを問うポスト構造主義文化論。
目次
序章 「書く」ことのなかの隠蔽
第1章 戦争画を考える
第2章 戦争詩歌を考える
第3章 社会のなかの隠蔽
第4章 無謬性の神話
終章 「脱隠蔽」に向けて