『ちびくろサンボ』絶版を考える

『ちびくろサンボ』絶版を考える

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  • サイズ A5判/ページ数 266,/高さ 21X16cm
  • 商品コード 9784770500878
  • NDC分類 726.5
  • Cコード C0036

出版社内容情報

差別だといわれて絶版になった『ちびくろサンボ』。この本は本当に差別的な絵本だったのか? 自ら「部落民3世」と名乗る灘本昌久氏と、「在日の裏切り者」という竹田青嗣氏、そして「ものぐさ精神分析」の岸田秀氏の巻末の鼎談は、テレビ局や出版社の差別問題に関する教科書になっている。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tera。

23
ちびくろサンボは1988年に絶版となり、2005に復刊される訳だけれど、個人的には『そんなに騒がなくても…』という気でいた。こういった事に正解は無いのだろうと思うけど、差別というデリケートな問題を声高に話し合う事もまた難しい気がする。本書には賛成・反対双方の意見が載っているが、それ自体も誰かの判断で選ばれた意見だと思うと、自分の中でも結論に辿り着けなくなる。2013/10/18

パスティル

22
絵本ひとつで様々な意見がある。肯定と否定、そして、絶版にすべきか残すべきか。人種差別はいけないこと、絵本にも注釈をつけるべきという意見が印象に残ります。ただし意見の寄せ集め的で読了後モヤモヤ感があふれました。2015/07/25

金吾

17
ちびくろサンボ絶版に関して双方の意見がのっていて面白かったです。ただ識者と一般読者の意識・意見の差が大きいように感じた部分は考えさせられるものがありました。2021/06/18

Koichiro Minematsu

17
差別がどこにあるのか。多様な意見、アンケートで構成されており、整理して理解するのが、大変でした。 日本人の視点は「サンボ」という名前、しかも、背景や歴史を知らないこと。アフリカ人の視点は、黒色で表現された肌の色。アメリカ国での視点は、両方であったり、ストーリーや絵の描き方にまでも。著者のヘレン・バナーマンや原著出版社のことも、もう少し知りたかったところ。2016/08/27

生田目 房一郎

9
 1990年発行。帯には“私たちは、ちびくろサンボが大好きだった!”とある。 子供時分に見た時は何やら悲痛なことが起こってるなと、33の今は少し感傷的すぎやしないかと思わないでもないでも…、ゴホン。 ちびくろサンボという世界が発禁になったあれこれを。 表現の自由の問題は未だに後を絶たない。 知識人、当事者が小さな童話をめぐる考察を事細かに私見を述べている。 差別問題に触れるきっかけの良い一冊だと思う。 今の子は知ってるのかな。 必ずホットケーキを食べたくなる愉快な作品ではあるのですが。不快を被る人はいた。2020/02/24

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