内容説明
原話を江戸時代の通俗的な巷説本にかり、人間性に対する鋭い洞察と信念から生まれて独自の幻想的な文学に昇華した、小泉八雲晩年の名作のかずかず。他に「天の川綺譚」を収録。
感想・レビュー
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コニコ@共楽
3
ずいぶんと時間がかかりましたが、読了しました。この本には、参考資料として八雲が基にした粉本が掲載されてあります。それと比べると、八雲の「怪談」がいかにみずみずしい創作であったかが伺えます。訳者である、平井氏の言葉通り、八雲がただの怪奇作家ではなく、鋭い審美眼と霊魂に対しての畏怖があった書き手だったことがわかりました。2012/06/24
戦狐
0
有名な著作『怪談』の他に色々な八雲のエッセイも載っており、特に動植物に関するものからは八雲の想像力と鋭い洞察力が感じられて感心仕切りだった2016/02/23
ihatov1001
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怪談とは人に恐怖を与える物だけではないのだと、この本を読んで実感。不思議ながらも良い話が満載でした。最後にこの話の出典が参考資料として載っていましたが、日本語が古すぎて読めず…ザンネン。2014/09/17
たっきー
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日本をこよなく愛してくれたラフカディオ・ハーン。そのハーンの描いた怪談は不朽の名作です。非常に日本的な怪談であると思います。外から見たから描けたのか、それとも日本人になりきったのか。2004/01/01
