内容説明
ブルガリアはバルカン半島に位置し、北はドナウ川を自然の境界としてルーマニア、西はセルビアとマケドニア、東は黒海、南はギリシアとトルコに接し、イスラム世界とも隣り合う複雑な一帯で、古来からさまざまな文化が衝突・交流したところである。そして中央ヨーロッパからはるかに距離を隔てているため、古くからの民俗風習、とりわけ多様な民族衣装を現在に伝えている。そうしたなかから、首都ソフィアにある民族学博物館所蔵の貴重な民族衣装の数々をオールカラーで紹介。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
360
ブルガリア民俗博物館の所蔵品から。残念なのは、すべてマネキンが着用する写真であるために(しかも、マネキンがなんだか死体っぽい)はなはだ躍動感を欠くこと。民族衣装はやはりできることならば、現地の風土の中のライヴなシーンで見たいもの。ブルガリアは大きな国ではないものの、中央にバルカン山脈があり、その北と南では気候風土にも違いがある。いずれも美しく、これぞ民族衣装という面持ちである。色彩は白、黒、赤を基調とするが、その配分に大きな差があるようだ。また、冬の厳しい気候を反映してか生地は厚手に見える。2022/12/13
もっちゃか
8
どの衣装も凝っていて、温かみのあるかわいさです。花嫁衣裳がとてもきれい。見ているだけで楽しめました。2014/07/06
猫森
3
薄いけど思い切って買って良かった! 花嫁衣裳はやはり特別なのですねえ…でもどの衣装もきれいで、何度見返しても楽しめます。2014/05/09
さいうら
2
どの衣装も綺麗で見るだけでも楽しめますしとても良い資料になります。ちょっと薄いけど手元に置いておきたいなあと思える一冊。2009/05/19