内容説明
かつて小泉八雲が『仏領西インドの二年間』で鮮烈に描き絶賛したマルティニークは、極彩色のクレオール文化が花開く島である。1902年のペレー山噴火で壊滅したサン・ピエール、豪勢な森、眠つている町…。ハーンの足跡を追い、自らの楽園を求める異色の紀行エッセイ。ハーン撮影とされる未公開写真33点を口絵に収録。
目次
サンファン行きの乗客たち
道端の聖母マリア像
「岩の聖者」サン・ピエールの町へ
美人族
グランド・アーンス
ジョゼフィーヌ像
マドラス・チェックのターバン
大噴火の爪あと
親愛なるボロへ…
仮面の世界
ホテルにて
フォール・ド・フランス
「竜宮城への夢」の原点として