内容説明
本書は、社会学の理論でいうと、相互作用論やラベリング論という文脈での研究作業である。ただ、資料の多くは、アンケート型の調査データを利用している。その点では、実証的な方法から得られたデータを使った、ラベリング差別論の視点からの老人化研究となっている。相互作用論と実証主義の双方を取り入れたかたちでラベリング差別論の研究をしている。
目次
老人問題論からエイジズムの研究へ
ラベリング差別論の展開
老人意識の地域比較と老人差別
ラベリングと老人呼称
若者の老人差別意識の分析
高齢者の老人意識と自己ラベリング
産業都市における高齢者の自己ラベリング
超高齢化社会における自己ラベリング
高齢者の老後観と老人処遇観
老人ラベリング差別論の可能性