内容説明
シチューが変じて“肉じゃが”になった―日本海軍の合理性と和洋折衷の精華!海軍の創設から、日清日露、そして昭和まで、奥深い海軍食文化を綴る。
目次
海軍料理教科書から「肉じゃが」を発見!
テレビ番組『謎学の旅』
番組後日談
海軍レシピの背景
ここでも福沢諭吉登場
イギリス式海軍の誕生
海軍誕生の背景に薩摩あり
兵食は幕府海軍を手本
乗組員に原因不明の病気続発
脚気との戦いの明け暮れ〔ほか〕
著者等紹介
高森直史[タカモリナオフミ]
昭和14年生まれ。熊本県人吉市出身。34年、佐伯栄養専門学校卒。40年、海上自衛隊幹部候補生学校卒業。防衛大学校教官、護衛艦補給長、航空群司令部幕僚、海上幕僚監部人事課、護衛艦隊司令部幕僚、海上幕僚監部衣糧班長、同給与班長、舞鶴地方総監部経理部長等を歴任。元1等海佐。「肉じゃが」のルーツを旧海軍料理書から発掘し、舞鶴、呉の町おこしに協力。現在は海軍料理を通じて食文化普及、栄養相談等で活動。呉市観光特使。平成19年、佐伯栄養学園佐伯矩特別功労賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ようはん
16
肉じゃがが東郷平八郎発案というのは街おこしから流布した話が元であり、流石に無いとは思うが戦前の日本海軍が発祥という説には説得力はある。2022/08/21
Madoka.@書店員復帰を目指し中!
6
大日本帝國海軍の料理話と肉じゃが話。海軍は陸軍に比べ、料理に力を入れていて洋食などを普通に食べているという印象を受けた。当時の肉じゃがレシピも載っていて作ってみたくなる。そして、食後すぐに読んだにもかかわらず、美味しそうな話を読んでお腹が減った。2013/01/24
旅烏
1
脱線に次ぐ脱線。逸れては戻りを繰り返す「洋食の広まり」についての大冒険。面白かった。あと、我が家の肉じゃがはなぜかひき肉だったのよ。2013/12/19
なかがわみやこ
1
海軍の合理性って、英国由来なんですね。日本の軍艦にも猫は乗ってたんだろうか。2010/07/24
みなかみ
0
題名は「帝国海軍料理物語」とあるが副題の“肉じゃがは海軍の料理だった”とある様に、主に肉じゃがと海軍の関わりについて書かれた本。内容は面白く読みやすいが、海軍の料理の本ではない。時折、資料を基に推測した文と、著者の完全な想像の物語が入ってくるので見分けるのには苦労する。戦時中の肉じゃが(?)のレシピと現代のレシピを見比べて作るのも面白そうだ。2012/03/04