内容説明
日露戦争を体験した軍人で太平洋戦争で現役だったのは、山本五十六や米内光政など少数の“出世組”である。第一線で地獄をみたのは、日露戦争を知らない世代であった。身をもって戦争の悲惨さを知っていた山本と米内―未来の提督が日露海戦で見たものは何か。そして命をかけて守ろうとしたものは何だったのか。
目次
序章 ミッドウェー海戦の油断と誤算
第1章 日露開戦(義和団の乱で日露関係が緊迫;高野(山本)五十六、兵学校に入学
米内光政、東郷のいる舞鶴鎮守府へ ほか)
第2章 旅順攻防から奉天会戦まで(旅順口閉塞作戦に手詰まり;黄海海戦で「丁字戦法」の弱点が露呈;蔚山沖海戦に苦い勝利 ほか)
第3章 日本海海戦(バルチック艦隊の東航;「敵艦見ゆ」;旗艦「三笠」に「Z旗」が翻る ほか)
終章 山本司令長官、ブーゲンビルに死す
著者等紹介
松田十刻[マツダジュッコク]
昭和30年、岩手県盛岡市生まれ。立教大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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