光人社NF文庫
これが潜水艦だ―海上自衛隊の最強兵器の本質と現実

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 267p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784769825715
  • NDC分類 556.97
  • Cコード C0195

内容説明

あっと驚く現代潜水艦の実態を元海上自衛隊潜水艦長がみずからの体験を基に初めて描く。海上自衛隊潜水艦の『本当の戦い方』を示す話題作。

目次

序章 海軍と潜水艦の仕事とは(海軍のはなし;潜水艦の任務 ほか)
第1章 海上自衛隊潜水艦の実態(襲撃(水上艦船攻撃)
対潜戦 ほか)
第2章 艦内生活(艦内編成;海上自衛隊潜水艦の艦内編成 ほか)
第3章 対潜戦術を考える(捜索・探知;類識別 ほか)
第4章 これが海上自衛隊だ(適材不適所;芸は身を滅ぼす ほか)

著者等紹介

中村秀樹[ナカムラヒデキ]
昭和25年生まれ、福岡県出身。昭和49年、防衛大学校卒(18期)。潜水艦長のほか海幕技術部、護衛艦隊(幕僚)、情報本部分析部、幹部学校(教官)、防衛研究所戦史部等に勤務。平成17年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

10
元自衛官で潜水艦艦長も務めた著者の潜水艦解説。日本の海軍、特に潜水艦は優秀とはきいていたが、本書を読むと 相対的なもので、それも国民の理解とバックアップがなければ、危ういものと思えてしまう。潜水艦の構造、任務と日常、机上作戦、ノットや海里など船舶の常識と非常にためになった。自衛隊の体質や組織の弊害への恨み節も、組織なら何処にもありそうな話であり、国民の関心の薄さがそれをさせている感もある。敵か味方か分からない自国のマスコミの行動は、作戦行動となれば、しっかり「障害」と考慮されていているという、哀しい現実。2014/03/29

白義

7
現代の潜水艦の特性、能力や艦内生活の現実を基本の基本から説明してくれる優れた入門書。戦史編の前作では取って付けた艦のある海自での潜水艦の位置付けがこの本では具体的で分かりやすく、トイレや食事まで、潜水艦乗りだった著者の実感も交えて語られている。潜水艦こそ現代最強の軍艦というプライドが見えて、単に解説本に留まらない濃さがあり、また海軍、海自の仕事や能力を基礎から固めているので門外漢にも分かりやすい。他の兵への対抗意識も強く、やや癖のありそうなパーソナリティーが伝わるのも本書の持ち味か2014/08/18

富士さん

6
再読。艦内での仕事や日常のルーティンが丁寧に解説され、日々の愚痴がちりばめられた本書は、潜水艦ファンには必読です。しかし、著者の水上艦乗りや飛行機乗りへの自兵科セントリズムは苦笑すべきレベルだとしても、無駄な訓練や硬直化した人事、使えない兵器への歯に衣着せぬ批判は、著者が基本的に忠実な軍人であることもあって、自衛隊という組織自体への本質的な批判が含まれているように思いました。”最強の自衛隊”とか訳の分からないオナニーで誠実な努力を怠るバカにならないためにも、こういう批判精神はちゃんと持つべきです。2020/09/12

エリ

1
再読。著者は元潜水艦艦長。その著者さんと某所で知り合いになり、もう一度読んで質問しようということで。艦好きには是非読んでもらいたい一冊。前半は少し専門的で難しいかもしれないが、全体的には非常に面白い。海軍や自衛隊、的針の算出方法、艦内生活など詳しく解説されている。昨年、てつのくじら館で潜水艦の現物を見学し、元サブマリナーの方のお話を聞いた後なので、解説がよくわかった。特に、ベッドの狭さは体験してきたのでよくわかる。個人的には、「沈黙の艦隊」のシーンと照らし合わせるとわかりやすかった。尤も、沈艦の間違ってい2011/11/15

モモのすけ

0
2008年6月読了。

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/51338
  • ご注意事項