内容説明
日本陸海軍の歴史、とくにその制度史を知ることは、日本という社会の特性と、そのなかの公私の集団が持つ傾向を知ることになる―陸海軍の編成、教育から服装、果ては給料袋の中身まで、巨大な軍隊という組織の在り方を分かりやすくとらえた話題の書。近現代史に不可欠の軍隊という集団を理解するための一冊。
目次
序章 沖縄戦と軍事制度
第1章 日本の洋式軍事制度
第2章 軍政と軍令の構造
第3章 階級制度
第4章 給与制度
第5章 服制
第6章 兵役制度
第7章 軍縮と編制
第8章 軍の教育
第9章 軍の法務
第10章 経理部門
第11章 医事衛生部門
著者等紹介
熊谷直[クマガイタダス]
本名・熊谷光久。1936年生まれ。山口県防府市出身。1959年、防衛大学校(3期)卒業後、航空自衛官として防空の第一線で指揮官勤務。指揮幕僚課程修了後、防衛大、防衛研究所、統合幕僚学校などで教官、研究職、教育責任者を歴任。専門は軍事制度史、リーダーシップ論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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すいみん
1
維新以前から軍の西洋化が行われていたというのが驚きでした。公務員の給料水準問題などという今でも問題となっていることが昔から有るのも面白いですねぇ。2015/05/26
ヒトハバレイ
1
陸海軍の軍制について各分野を体系的にまなべる良書か。学徒動員の例もたしかにあれど、大戦中は兵科将校の過半が一般大出の予備であったことなどは、専門的に触れなければ知りえないことであった。暗愚の象徴のように膾炙する帝国陸軍も、空地分離は海軍に先駆けて成されるなど、航空軍としての性格はむしろ先進的なように感じる。「営巣」は陸軍にしかなく海軍は「監獄」であるなど細かい語彙の差ではあれど、兵部省が陸海軍二手へわかれてより解体までの70年あまり、それぞれの軍が別々に歩んだ道は喜劇的なまでに興味深い2014/11/12
ぐちーず
1
どっかで読んだことあるなあと思ったら連載の採録だったのね。戦闘職種以外の部門にもページが割かれている。思い起こすに膨大な組織だったんだなあと溜息。2011/08/14
村上ありす
0
読み物としては微妙…2015/03/20
長門たつた
0
今一