原爆で死んだ米兵秘史 (改訂版)

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原爆で死んだ米兵秘史 (改訂版)

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784769816232
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0095

内容説明

2016年5月27日、現職の米大統領として初めて広島を訪れたオバマ氏は、平和記念公園での献花とスピーチに被爆者代表とともに特に著者を招いた。そして、歴史的スピーチを終えると自ら歩み寄り、言葉をかけ、涙ぐむ著者をしっかりと抱きしめた。サラリーマン生活の傍ら長年にわたって広島で被爆死した米兵捕虜の調査研究を続け、彼らの遺族を探し出し、慰霊活動を続けてきた著者の地道な活動が報いられた瞬間であった。本書は、自らも被爆者である一研究者が、日米関係者への聞き取り調査をもとに初めて明らかにする被爆死した米兵捕虜12人の真実の記録である。

目次

第1章 原爆の絵
第2章 狙われる広島
第3章 撃墜
第4章 米兵との邂逅
第5章 中国憲兵隊司令部へ
第6章 原爆投下前夜、そして当日
第7章 被爆死した米兵は何人いたのか?
第8章 相生橋の謎
第9章 遺族たち

著者等紹介

森重昭[モリシゲアキ]
1937年、広島市生まれ。中国憲兵隊司令部そばの清美(せいび)学校幼稚園に入学。国民学校3年時に集団疎開に行かず己斐に転校して助かる。中大卒。山一証券、日本楽器に勤務する傍ら、警防団が己斐小で2万人の被爆者を焼いたという証言の真否を確かめるため、日曜日、祝日に被爆調査を開始、約20年調査する。のべ約1000人に聞き取り調査をした結果、『広島原爆戦災誌』にも書かれていない数々の新事実を発見。その一環として米兵捕虜12人の被爆死を知る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅえ

6
とてもとても素晴らしい本だった!オバマ大統領が広島訪問でハグした方が著者。自らも被爆者であり、地獄の広島で米兵捕虜が死んでいたのを目撃した。しかし戦後、米軍は「被爆した米兵捕虜はいない」と否定し続けた。そこで仕事の傍らたった一人で調査をはじめ、延べ数百人に調査を行い、ついに12人のアメリカ人が被爆死したことを突き止めた。のみならず、12人の遺族や関係者を探し出し、説得し、全員を原爆死没者名簿に登録させた。自費で慰霊銘板も設置した。人生をかけて正しい歴史を証明した。エピローグで記された言葉は全てが重い。2018/11/05

ゆずこまめ

2
戦争にはありとあらゆる悲劇がある。 祖国の落とした原爆で死ぬのは辛かっただろう。 アメリカに帰りたかっただろうな。 もうすぐ戦争が終わるのに… 歴史に埋もれていた彼らを掘り起こした著者の思いが詰まった本だと思う。2019/06/08

sasa

1
オバマ大統領の広島訪問時の報道で作者と本を知り、手に取る2016/12/05

mdsch23

0
あの日、広島にいた連合軍捕虜がどのような経緯で運命を分けたのか。あの日、橋にいて亡くなった捕虜に何が起きたのか。丹念に事実関係を解き明かしたノンフィクション。B-24が呉空襲に飛来し、瀬戸内海に不時着した艦載機パイロットを米海軍飛行艇が救助に飛来していたなど初めて知った。2016/07/19

マイケル

0
小さな疑問から隠された真実を明らかにした本書の著者に敬意を表します。ミステリーのような「謎解き」要素があります。まさか米国が落とした原爆で自国の捕虜に死者がいたとは思いませんでした。また、自国民の「被爆死」まで都合が悪いため隠蔽していたという米国政府の対応には驚かされます。2017/08/09

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