内容説明
2016年5月27日、現職の米大統領として初めて広島を訪れたオバマ氏は、平和記念公園での献花とスピーチに被爆者代表とともに特に著者を招いた。そして、歴史的スピーチを終えると自ら歩み寄り、言葉をかけ、涙ぐむ著者をしっかりと抱きしめた。サラリーマン生活の傍ら長年にわたって広島で被爆死した米兵捕虜の調査研究を続け、彼らの遺族を探し出し、慰霊活動を続けてきた著者の地道な活動が報いられた瞬間であった。本書は、自らも被爆者である一研究者が、日米関係者への聞き取り調査をもとに初めて明らかにする被爆死した米兵捕虜12人の真実の記録である。
目次
第1章 原爆の絵
第2章 狙われる広島
第3章 撃墜
第4章 米兵との邂逅
第5章 中国憲兵隊司令部へ
第6章 原爆投下前夜、そして当日
第7章 被爆死した米兵は何人いたのか?
第8章 相生橋の謎
第9章 遺族たち
著者等紹介
森重昭[モリシゲアキ]
1937年、広島市生まれ。中国憲兵隊司令部そばの清美(せいび)学校幼稚園に入学。国民学校3年時に集団疎開に行かず己斐に転校して助かる。中大卒。山一証券、日本楽器に勤務する傍ら、警防団が己斐小で2万人の被爆者を焼いたという証言の真否を確かめるため、日曜日、祝日に被爆調査を開始、約20年調査する。のべ約1000人に聞き取り調査をした結果、『広島原爆戦災誌』にも書かれていない数々の新事実を発見。その一環として米兵捕虜12人の被爆死を知る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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