ゴー・フォー・ブローク!―日系二世兵士たちの戦場

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  • サイズ B6判/ページ数 248p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784769810940
  • NDC分類 209.74
  • Cコード C0095

内容説明

アメリカに生をうけ、第二次大戦下、米政府に市民権を蹂躙された日系二世たち!敵性国民の烙印の下で民主主義の未来を賭けて戦場に赴いた若者の苦悩と勇気。人種差別主義下に日系人で編成、もっとも過酷な戦場に投入され、戦史に残る戦いを展開した第442部隊と100大隊の奮闘を、元兵士たちとヨーロッパの戦跡を訪ねた在米ノンフィクション作家が克明に再現する。

目次

日系二世は、なぜ、戦場を選んだのか
イタリアへの旅ミラノにて
日系二世部隊うまれる(アメリカ)
試される忠誠心(イタリア)
吹雪に死す(イタリア)
認められた戦闘能力(イタリア)
戦友との邂逅(イタリア)
ローヌ平原をゆく(フランス)
自由と平和の使者(フランス)
日系二世兵は消耗品か(フランス)
黒人兵は何処に(イタリア)
ムネモリ上等兵のブロンズ像(イタリア)
ダッハウ強制収容所(ドイツ)
戦場の声がきこえる(アメリカ)

著者等紹介

渡辺正清[ワタナベマサキヨ]
1938年(昭和13年)、石川県で生まれ、神奈川県、愛知県で育つ。1961年、東北大学文学部卒業、米カリフォルニア大学(UCLA)留学、都市工学専攻。1965年、ロサンゼルス郡公共事業局勤務、85年、郡最優秀職員に選ばれる。道路課長をつとめ、99年退職。同局勤務のかたわら、64年から87年までロサンゼルスの日本語放送局(ラジオとテレビ)で、報道番組の制作と放送を担当。日米首脳会談、昭和天皇米国御訪問、オリンピック大会、大震災、暴動等を取材、日本のテレビ局、新聞社に寄稿。1975年から現在まで、カリフォルニアの歴史を背景に日系移民史に関する論文、歴史紀行文をロサンゼルスの邦字月刊誌、新聞へ定期的に寄稿。1991年、マリリン・モンロー、ロバート・ケネディ等の検視解剖で知られるトーマス・ノグチ検視官の解任劇の内幕を描いた『ミッション・ロード』で、第十回「潮ノンフィクション賞」を受賞。ノンフィクション作家として、日本の月刊誌、新聞に寄稿、講演を行なう
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mj

25
第二次世界大戦ヨーロッパ戦線で、忠誠心を証明するため文字通り命がけで戦った米国日系人部隊の記録。60年後、かつての戦地でおこなわれた記念式典に参加している日系人兵士やその遺族の証言を織り交ぜながらページが進みます。日系一世である親に「日本人として恥ずかしくないように、あなたの国アメリカのために戦いなさい」と送られ出征してゆく二世の心境の複雑さはいかばかりだったか。差別をはねのける為に、差別をしている社会に忠誠を証明しようと命を懸けて戦う、勇敢な彼らだって木石じゃないのだからどれほど辛かったか。2017/12/02

Mr.deep

2
「日本人として恥ずかしくないように、あなたの国アメリカのために戦いなさい」この一言に尽きると思います2020/04/19

ottohseijin

1
損耗率が半端ない2012/11/10

ゆずこまめ

1
第二次大戦中、アメリカに日系二世のみで作られた部隊に関してのルポ。実際に兵士として戦った人たちの発言が多く取り上げられているので興味深いです。ただ、同テーマなら、以前読んだドウス昌代著・『ブリエアの解放者たち』のほうが読んでいて胸に迫ってくるものがあるのでおすすめ。2011/05/08

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