内容説明
徹底して反昭和陸軍を貫き通し、太平洋戦争開戦後も和平工作に尽瘁した吉田茂邸に書生として潜入し、情報収集にあたり、また近衛文麿邸に潜んで盗聴工作を行なった中野学校出身の一工作員が書き遺した昭和史の証言。
目次
第1部 昭和史の中の吉田茂(吉田茂逮捕の「虚」と「実」;その軌跡の一断面;戦後体制の樹立者)
第2部 防諜記(ある軍曹の告白)
著者等紹介
保阪正康[ホサカマサヤス]
評論家。ノンフィクション研究家。1939年、札幌市生まれ。同志社大学文学部社会学科卒。出版社勤務を経て著述活動に入る。日本近代史(とくに昭和史)の実証的研究、医学・医療の分野を検証する作品を発表している。個人誌「昭和史講座」(年2回刊)を主宰。現在、函館大学客員教授も務めている
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