内容説明
史上最大の海域と、史上最多の艦艇、航空機を動員して戦われた「海と空」の壮大、雄渾の日米の決戦―レイテ沖海戦にスポットをあて、アメリカ艦隊指揮系統の確執、混乱、錯誤等々の知られざる内幕を、初めて白日下にさらす航空情報スペシャリストの手記。
目次
出撃
限界
準備
潜水艦
海戦開始
幻の大戦果
囮の小沢艦隊
決断
異議
スリガオの殺戮〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鈴木誠二
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「情報というものに対するアメリカ海軍と日本海軍の落差が、想像以上に大きく、この点でも戸惑いが隠せなかった」訳者のあとがきが全てを語っているように思える。８月１５日という日にこの本を読み終え、ひたすらため息をつくばかり……。主観的で情緒的なものが多いと感じる日本の戦記記録本と比較して、様々な資料を駆使し、客観的な記述を心がけている海外のそれとの差もあまりにも大きいように思えるというのは言い過ぎだろうか？2017/08/15
