内容説明
たったひとつの繊細な「嘘」が100年余の映画の歴史を大胆に書きかえようとしている!ニュージーランド映画の知られざるパイオニア、コリン・マッケンジーはエディソン、メリエス、リュミエール兄弟といった映画草創期の偉人に肩を並べる存在なのである。
目次
第1章 光あれ
第2章 キーウィの飛行
第3章 戦士の季節
第4章 禁断の果実
第5章 洗礼者ヨハネ
第6章 ジャングルのエルサレム
第7章 その男スタン
第8章 『サロメ』は踊る
第9章 世界の果てで
終章 ハナ・マッケンジーの思い出
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アン・シャーリー
1
「コリンは夢の人、夢だけでできている人だった。コリンのいちばんの才能は、たぶん監督としての能力でも、メカニックの天分でもない。人に夢を見せることです。コリンは過去を語ってくれました。コリンの語ってくれるメイベルは、それはそれは生き生きと美しかった! 嫉妬なぞしなかった。自分自身、メイベルに恋してしまったのだから。はじめて映画を見たときの胸のおののき、ブルックを亡くしたときの悲しみ、コリンの言葉とともに、それは全部わたしのものになりました。」2014/02/05
モスラ
0
見られてこそ映画だという言説があるが、では見られることがない映画とは一体何なのか。映画の本質について考えてしまった。それにしても映画の仕組みは面白い。2021/09/26