内容説明
ナチスを倒すためのもう一つの戦い。
目次
女性パルティザン―オレーマ・リーギの証言
反ファシズム運動と「流刑」
「ナーポリの四日間」―糞くらえ!ナチス
「グスタヴ線」のモンテカッシーノ
『無防備都市・ローマ』―パルティザンの襲撃とナチスの復讐
戦後五〇年続く大論争―襲撃は“挑発?”
マルツァボットの大虐殺
カルピの強制収容所―プリーモ・レーヴィの『これが人間か』
レジスタンスの誕生―もう戦争はうんざりだ!
パルティザンのユートピア―「モンテフィオリーノ共和国」
ガッターティコの“赤い耕地”―チェルヴィ爺さんと「七人の息子たち」
ルッカのポーランド・ユダヤ人―地獄から帰ってきた女性
「ゴシック線」と日系二世―“撃ちてし止まん!”
バッサーノ・デル・グラッパ―“臨終の並木”
悲劇のトリエステ―イタリアで唯一の“絶滅収容所”
レジスタンスの女たち―三万五千人が参加
トリーノ、ミラーノ―労働者たちの総蜂起
レジスタンスと聖職者たち
今も続くレジスタンス研究
著者等紹介
岡田全弘[オカダゼンコウ]
愛知県蒲郡市生まれ(1939年)。日本大学理工学部土木工学科卒業。名古屋港管理組合に勤務、職員労働組合書記長を経てイタリアのモーデナ県カルピ市で二年間遊学。自治労連臨時中央執行委員、東海北陸ブロック事務局長、愛知県本部副委員長を歴任。現在、漁師
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感想・レビュー
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鍵窪錠太郎
2
著者の左翼的な見方と下手な文章、掘り下げられていない内容に物足りなさしかない。類書が無いから手に取ってみたが、参考資料となった文献リストも無いから研究としては駄目だし、事実の列挙とインタビューだけで掘り下げも甘いのでルポルタージュとしてもイマイチ。類書が有れば手に取る必要も無かったのだが、総則的に概説しようと試みた本がこれしか無かったので読まざるをえなかった。個人の話だが「ふたつの戦争を生きて――ファシズムの戦争とパルチザンの戦争」のが独ソ戦従軍からのパルチザンの話なので、よっぽど面白いかも知れない。2018/08/28