内容説明
路上生活者が少年たちに殴り殺される。いまや都会にありふれた、「忘れられた人びと」の悲劇が、その両側の視点から凝視られている。自己の体験を重ね合わせて、著者は現代の『罪と罰』を書きあげた。
目次
少年たちの一月二十五日
ポケット地図を片手に…
ゲートボールクラブの人びと
少年たちの声
少年の母を訪ねる
報道被害
図書館での出来事
足どり
当該中学校の保護者たち
「事故」なのか「事件」なのか〔ほか〕
著者等紹介
西村仁美[ニシムラヒトミ]
1968年、東京都新宿区生まれ。関西外国語大学外国語学部英米語学科卒業。在学中に中国を旅して、アジアが病みつきに。卒業後はフリーターとなり、アジア各国をぶらぶらする。毎日新聞東京本社メディア情報部での仕事を最後に、フリールポライター兼カメラマンとして独立。2004年1月に、反戦メディア関係者のための寄り場、「Media Rocks」を有志で立ち上げ、反戦関連の情報交換などを行っている
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