内容説明
バイオテクノロジーは福音か。官産学協調の下で爆走する技術の産業化が人と社会の在り方を根本から変える。
目次
第1章 遺伝子診断(「遺伝病制圧」とWHOガイドライン;見えない遺伝子診断の実態 ほか)
第2章 遺伝子治療(「遺伝子治療」はなにをしたのか;遺伝子治療は製薬企業の「治験」だった!―始まった「遺伝子治療臨床研究」という名の新薬開発競争 ほか)
第3章 ヒト組織利用(開かれた人・資源化へのもうひとつの道)
第4章 クローン・ヒトES細胞(人の発生操作が始まる―「ヒト胚性幹細胞」騒動;人の生殖細胞資源化を規制できるか ほか)
第5章 ヒトゲノム利用(ヒトゲノム解析と国立循環器病センター騒動とミレニアム・プロジェクトの関係;ヒトゲノムその後)
著者等紹介
福本英子[フクモトエイコ]
1934年、秋田県生まれ。中学校教員の後、武蔵野美術大学で油絵を習い、71年よりフリーライター。女性誌他で仕事をするかたわら、70年代末に生命科学技術と生命利用の状況と意味を市民の位置からとらえるべく取材、執筆を始めて今に至る。81年にDNA問題研究会創立に参加。99年まで日本ジャーナリスト専門学校教員
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