内容説明
近代日本百年のらい政策の底流「民族浄化」=優生思想のなか、屈辱の歴史を生きた人々を忘れない。半世紀前に唱えられていた終生隔離政策批判。
目次
二十世紀前半のハンセン病事情(一九九〇年代のハンセン病事情;ハンセン病の疾病特性;ハンセン病療養所の特性;ハンセン病行政の特性)
付録・点字舌読(青山善郎)(点字に明け暮れた青春;盲人社会への復権;生活のなかの点字)
著者等紹介
森幹郎[モリミキオ]
1923年生まれ。名古屋大学経済学部卒業。邑久光明園(国立ハンセン病療養所)、国立東京光明寮(視力障害者リハビリテーションセンター。現・国立身体障害者リハビリテーションセンター)、厚生省社会局(老人福祉専門官)に勤務した後、長野大学(産業社会学部)、奈良女子大学(生活環境学部)、花園大学(社会福祉学部)に勤務。1991年、年金生活に入った。専門は老年学(比較老年学及び政策老年学)。主著に『「老域論」の新展開―現代老年学批判』(キリスト教図書出版、1995年)
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