内容説明
日本映画は原爆をどう描いているか。原爆映画の本格的評論集。
目次
第1章 「もののあわれ」―映画の中のヒロシマ
第2章 ゴジラと日本の悪夢―転移が投射に変わる時
第3章 日本のマンガとアニメーション
第4章 『AKIRA』―核戦争以後の崇高
第5章 占領期の日本映画が描いた原爆
第6章 中心にあるかたまり―『広島・長崎における原子爆弾の効果』
第7章 極端な無垢の時代―黒沢の夢と狂詩曲
第8章 黒沢明と核時代
第9章 抑制された表現―小説・映画『黒い雨』における語りの戦略
第10章 「死と乙女」―文化的ヒロインとしての女性被爆者、そして原爆の記憶の政治学