羊皮紙に眠る文字たち―スラヴ言語文化入門

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羊皮紙に眠る文字たち―スラヴ言語文化入門

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784768467435
  • NDC分類 889
  • Cコード C0087

内容説明

古文書から目覚めるもう一つの「ヨーロッパ」。ロシア語などで使われるキリル文字。この不思議で魅力的な文字の歴史を若きスラヴ語学者が解明する。

目次

第1章 スラヴ語学入門(「スラヴ諸語」とは何か?;どうして「スラヴ諸語」は似ているのか?;ロシア語で使う文字 ほか)
第2章 中世スラヴ語世界への旅(タイムスリップしたら困ること;教会だけで使う言語なんてあるのか?;いまでは使われないロシア語の文字(ヤッチについて) ほか)
第3章 文字をめぐる物語(文字を作った兄弟の話;もう一つのスラヴ文字(グラゴール文字一)
『文字の物語』(修道士フラブル) ほか)
第4章 現代のスラヴ諸語(ロシア人もすなるウクライナ語;静かなるベラルーシ語;さまよえるチェコ語? ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yomineko@猫と共に生きる

65
先生の知識に驚きながら読み進めた。古代の言葉まで詳しくけんきゅうされておられて、さすがです!ロシア語には英語にないアルファベットが約20字程ありますが、「日本語を学び始めた欧米人の日本語の文字に対する絶望感を考えれば、この程度の文字を覚える位は楽なものである」成程!日本語には平仮名、カタカナ、そして最難関の漢字があるので、それは大変でしょう!ベラルーシ語のお話では、ベラルーシで2番目に有名になったらしいが、1番目は、、、、麻原彰晃😨専門的な話が多過ぎたが、まあまあ楽しめた。2021/08/21

KAZOO

45
東欧言語をこれから学ぶ人あるいは第二外国語を何にしようかと迷っている人はこの本を読むとスラブ系の言語を勉強したくなると思います。私のような年寄りでさえわけのわからない文字を勉強してみようかなという気にさせてくれました。黒田さんの随筆は白水社のホームページでも読んだことがあるのですが、人をその気にさせる力があるようですね。2015/01/27

cockroach's garten

24
今回はスラブ語族に属する言語を中心に取り上げている。と言っても古代スラブ語についてが大半となっているので当然キリル文字についての言及が多い。それに少し専門的な話も多く見られる。歴史や言葉の成り立ちを見ると改めて言語は奥深い世界だと感じた。2018/10/21

びっぐすとん

18
図書館本。また黒田先生。スラブ語に関する歴史、文字などの説明や自身のスラブ各語の学習体験など、普段馴染みのないスラブ圏に触れて面白かった。この人は本当に好きなんだなあ。スラブ系言語なんて全然勉強する気ないけど、著者のきっかけはなんだったのか?アラビア文字で書かれたベラルーシ語なんてのもある。絶対読めない。言語学勉強する人って、一体何ヵ国語勉強するのか?論文や辞書を読むにも研究する言語の他に英語やフランス語まで出来なきゃいけない。古代スラブ語、中世スラブ語、聖書ギリシア語、ロシア語、スラブ系各語・・ひぇー。2020/01/15

yoneyama

12
ロシア語とウクライナ語はどのくらい違うのか?再読。専門ロシア語、周辺スラヴ語にも詳しい黒田氏のエッセイ集。ウクライナ戦争を見るにつけ、彼らはどのくらい違うのか?を知りたかった。お互いにそれぞれ話しても通じることは通じるけど結構違うんだな。江戸時代の日本くらいの違いはありそう。少なくとも訛りはバレバレ。文字もいくつか独特字があるみたいだ。iのウムラウトとか。羊皮紙に書かれた古代キリル文字やグラゴール文字など、東方文明の枝分かれ話が満載ですごく楽しい。何の役にも立たないのに楽しいという、読書本来のたのしみ。2022/03/21

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