内容説明
タテ社会の風土の中に根づいたヤクザ。その頂点に君臨する親分、多数の子分をかかえ、彼らの生殺与奪の権をにぎる親分の生きざまを辿り、その実像に迫る。
目次
親分論ノート
第1章 新橋ヤミ市の梟雄―カッパの松こと松田義一
第2章 「光は新宿より」―実業家に転じた尾津喜之助
第3章 家名意識の改革を提唱―神農界再興に尽くした芝山益久
第4章 神農界の論客―詩人親分・坂田浩一郎
第5章 柳川組の栄光と挫折―反差別の行動派・谷川康太郎
第6章 南洋を疾駆した大陸極道―異端のロマンチスト・村岡伊平治
第7章 “不屈の代紋”の盟主―山口組中興の祖・田岡一雄