内容説明
結果によっては、無罪・死刑にもなる精神鑑定。その危険な役割を、具体的事件に即して解明。国家意思に従う鑑定人の荒廃した姿も浮き彫りにする。
目次
プロローグ 翔べなかった少年
第１章 精神鑑定のカラクリ
第２章 「愛」はいかに裁かれたか
第３章 自白捜査と精神鑑定
第４章 差別をあおる鑑定
第５章 魔女狩りの思想
第６章 〈幼女連続誘拐殺人事件〉と簡易鑑定
第７章 「異常」と「正常」の間
第８章 揺れ動く鑑定
第９章 鑑定人の履歴書
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
jun
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精神鑑定批判をする仕事をてがけることになったため、かねて古本で購入していた本に目を通す。有名な刑事事件について、精神鑑定の視点から知識が得られたし、私が精神医学に興味をもつきっかけを与えた懐かしい宮城音弥先生の名にも接した。精神鑑定人に対する大批判を展開した直後だけに、我が意を得た気持ちである。2020/05/31
