出版社内容情報
若者向けに書かれた平易なヒトラー伝。現在のヒトラー研究のレベルの高さも反映され内容に妥協はない。単なる伝記に終わらず、ヒトラーが生きた時代状況を活写しているのも魅力。《21世紀の若者にヒトラーはどのように語り継がれるべきか?》という問題意識に根差したドイツにおける次世代への歴史継承の取り組みが伝わる。自国の過ちについて反省の姿勢を徹底させることで、国際的信用と国益を確保・増強してきたドイツ。無知に基づく安易な「自国ファースト」が叫ばれる今の日本でこそ読まれるべき1冊!
内容説明
一個人としてのヒトラーとは、いかなる人物だったのか?実像のヒトラー捉えた、ドイツの若者向けに書き下ろされたヒトラー入門書。当時の史料と証言から虐殺と戦争への道のりを明らかにする、新しいヒトラー伝。
目次
第1章 無能者
第2章 成功者
第3章 「総統」
第4章 最高司令官
第5章 大量殺人者
第6章 穴居人
第7章 ゾンビ
著者等紹介
ザントキューラー,トーマス[ザントキューラー,トーマス] [Sandk¨uhler,Thomas]
1962年ミュンスターに生まれる。ボッフムとフライブルクで歴史、ドイツ語・ドイツ文学、教育学を学ぶ。1989年から2002年までビーレフェルト大学で学術協力者として勤める。その間に(1997年から1999年まで)「独立専門家委員会スイス―第二次世界大戦」の研究チームのチーフを務める。2003年から2009年までコルバッハ/ヘッセンのギムナジウムの教師として勤務。2009年ベルリンのフンボルト大学の歴史学の教授法の教授となる
斉藤寿雄[サイトウヒサオ]
1954年長野県生まれ。東京都立大学大学院修了。現在、早稲田大学政治経済学部教授。専門は20世紀のドイツ詩。2000年から2002年までレーゲンスブルク大学客員研究員、2010年から2011年まで同大学客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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