内容説明
不朽のプロパガンダ映画では描かれなかった物語。「革命の戦艦」はいかにして誕生し、叛乱事件の後、どのような運命をたどったのか?
目次
第1章 誕生
第2章 叛乱(「人びととうじ虫」;「後甲板のドラマ」;「死者の呼びかけ」;「オデッサの階段」)
第3章 接近(「艦隊との出会い」)
第4章 それから
第5章 更にそれから
著者等紹介
寺畔彦[テラアゼヒコ]
埼玉県生まれ。明治学院大学文学部芸術学科卒業。フィリピンのマニラ及び中国の上海にて外資系企業に勤務。その後、ウクライナのオデッサに語学留学。現地企業で翻訳として勤務した後に帰国(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nobuko Hashimoto
17
戦艦ポチョムキン号の建造前から廃船までの流れを追っている。ポチョムキン号の反乱がロシア革命にもたらした影響や、映画「戦艦ポチョムキン」に対する著者の評価は低い。著者は外資系企業に勤務したのちウクライナに語学留学。露語や英語文献も参照、それらの記述の比較と、著者独自の視点や見解を展開している。ただ、出典の示しようにバラツキがあることと、著者の想像による記述が少なくないことには注意が必要。なお、想像部分は本文中に想像であると明記されているし、著者自身、「真実」ではなく「解釈」であると、あとがきで書いている。2019/05/23
鐵太郎
4
ロシア革命の先陣を切ったといわれる「ポチョムキンの反乱」は、エイゼンシュテインの映画で不朽のものとなります。しかし事実はどうだったのか。この本は、この数奇な運命を辿った、「三笠」と同時期に生まれ、四回も艦名が変わった前弩級戦艦「クニャージ・ポチョムキン・タヴリスキー」の生涯をその時代と共に描いた秀作です。歴史は、面白い。2015/11/02
takao
3
ふむ2021/04/27