内容説明
見えないリスクを、可視化する。精神論ではエラーは根絶できない。豊富な実例をもとに「想定外の事故・トラブル」を検証し、対症療法ではないリスク管理を詳解する。
目次
第1章 ヒューマン・エラーの性質
第2章 ヒューマン・エラー学入門
第3章 事故・トラブル事例とその背後要因
第4章 ヒューマン・エラー学の限界
第5章 ヒューマン・エラー学の今後の方向性―限界のない想定外のリスクと向き合うためには
終章 大飯原発の再稼働問題に寄せて
著者等紹介
村田厚生[ムラタアツオ]
広島県出身。1987年3月大阪府立大学大学院工学研究科博士課程修了。工学博士。産業医科大学助手、福岡工業大学助教授、広島市立大学教授を経て、2006年4月より岡山大学大学院自然科学研究科産業創成工学専攻教授。人間工学、生体情報処理の分野において、ヒューマン・エラー、安全人間工学、自動車人間工学、ユニバーサル・デザインなどの研究に従事。日本人間工学会第2期・第3期理事(中国・四国支部長)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hori-chan
1
なんでも 「組織のマネジメントに問題があるのだ」 という論調。いろいろ考えた結果、結局はそこに行きついたのかもしれないが、もっと他の見解も欲しかった。2014/12/26
hgwReo
0
○ヒューマン・エラーを精神論(「気をつける」など)だけで防ぎきることはできない、ということが様々な事例を通して書かれている。防止には、例えばエラーしようがない物理的な工夫が必要。○プレッシャーをかけなければ事故が起きないというわけでもないものの(なにしろ精神論では防げないので)、プレッシャーが判断を誤らせた結果の事例も多数。2013/03/10