内容説明
陳腐で凡庸な民主主義が、なぜやっぱり「最高」なのか!毎日懸命に働いて社会を支えている「普通の人びと」に、今こそ伝えたい「民主主義の使い方」。
目次
民主主義原論
9・11テロは、世界を変えたか
一神教と西欧文明をどう見るか
同時多発テロと国家の再定義
愛国心の根拠は何か
日本人にとって「天皇」とは何か?
米・中・日三国の社会とその比較
日中関係は米中関係の従属変数である
二大政党と自民党の行方
「法の支配」と憲法
「3.11」とこれからの日本
日本に有能な政治家がいないわけ
東京裁判は政治ショーだったのか
日本の政治はなぜ、機能不全に陥っているのか
著者等紹介
橋爪大三郎[ハシズメダイサブロウ]
1948年神奈川県に生まれる。1977年東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。以後無所属で、執筆に専念。1989年東京工業大学工学部助教授(社会学)。1996年~東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻教授(社会学)。専攻は社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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SnowFlakeShow
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一般的な言葉で書かれていて読みやすい.潜水艦の話には驚いた.東京裁判をどう克服すべきか,というテーマについてはバランスの良い回答.矛盾を克服するところに哲学が生まれるのでは,という期待がある.2013/05/07
ajm
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議会も尊重されていないし、民意から政治が離れすぎていて、有権者がそのことに失望しているか、そもそも興味がないか。 政治おもしろいなぁ2013/02/01
tanukiarslonga
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科挙によって登用されたエリートによる官僚制がそのまま共産党エリートによる一党独裁体制になったという中国に関する指摘に目からウロコ。2012/02/20
sakataka
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引用ー言語ゲームをめぐる議論を通じて、私の得た結論。それは、ひとは、ある言語ゲームのなかで、現にルールに従い、それに立脚し、その価値を体現しつつ、同時にそれを相対化していくことができるということだ。たとえば、民主主義の政治的手続きに従い、民主主義を擁護し、自分の生活を統治しつつ、同時に、民主主義という制度の限界を自覚し、それを批判する言論をのべること。これは誰にとっても、できうる最大限のことである。2012/01/28