内容説明
「絶対的な善」がない環境問題に哲学者はいかに挑んだのか?安易な自然礼讃・文明批判を超え、希望の根拠を探る哲学者たちの挑戦。ドイツ哲学の視線が環境問題の争点を、隈なく照らし出す。
目次
第1章 環境倫理学の見取り図―さまざまな立場についての暫定的な解説
第2章 倫理的に顧慮すべき自然の範囲
第3章 自然倫理における目的論の誤謬
第4章 種の絶滅は倫理学に関係するのか
第5章 生物学と倫理学と自然哲学はどの地点で出会うか―環境倫理を認識論と道徳哲学の局面から見る
第6章 ディープ・エコロジーとは何か
第7章 子供たちは討議する―発達心理学と環境倫理学への提言
第8章 持続可能な経済モデルとは何か―ホモ・エコノミクスの再検討
第9章 自然哲学を問いなおす―生態論的倫理学のために
著者等紹介
オット,コンラート[オット,コンラート][Ott,Konrad]
グライフスヴァルト大学教授
ゴルケ,マルチン[ゴルケ,マルチン][Gorke,Martin]
グライフスヴァルト大学兼任講師
滝口清栄[タキグチキヨエイ]
法政大学大学院博士課程(哲学)単位取得退学。博士(文学)。法政大学・専修大学・駒澤大学講師(非常勤)哲学・思想史
ヴァルナー,アンドレアス[ヴァルナー,アンドレアス][Wallner,Andreas]
ザルツブルク生まれ。同地の音楽学校でピアノを学び、ウィーン大学で医学を学ぶ。スペインを経て1997年来日。現在、フランツドイツ語ゼミナールを主宰し、ベルリン新聞にエッセーを寄稿中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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