禁じられた江戸風俗

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784768456040
  • NDC分類 382.1
  • Cコード C0021

内容説明

江戸(天保)の事細かな禁令風俗を検証すれば、町方の不自由な生活と幕府の暴政が見えてくる。

目次

第1章 改革の発端(絢爛たる日々;旗本への注意に始まる;町人は髪飾りから;料理に菓子に金銀)
第2章 怒涛の改革(水野忠邦独断;料理茶屋・菓子屋の受難;隠密廻暗躍;吉原と芝居;定廻の上申書;臨時廻の上申書;遠山金四郎の刺青)
第3章 町方風俗の詮索(悪役鳥居耀蔵の登場;芝居町移転;ある肝煎の忠誠;密々申上候;堕胎と女医師)
第4章 女髪結の受難(音羽町、大変;判決;髪結考)
第5章 改革ゆるむか(歴史の皮肉;寄せる波、返す波;弘化三年の風聞書;能吏金四郎らの総括;博奕・寄席・芸者など;刺青・猿若町・岡場所など;風俗禁令の謎)

著者等紹介

塩見鮮一郎[シオミセンイチロウ]
1938年、岡山市に生まれる。編集者を経て作家、評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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みさみさ

2
色々禁止を増やされては、抜け道を見つけなんとかオシャレに過ごそうとする江戸の市民。そのいたちごっこの歴史がちょっとおもしろい。2015/07/15

マカロニ マカロン

0
個人の感想です:B+。江戸時代の3大改革と言えば、享保、寛政、天保の改革だが、最後の天保のものは改革というより、ほんの一握りの権力者による強権政治だった(代表が、老中・水野忠邦と南町奉行・鳥居耀蔵)。身分制度の維持のため、武士には緩く、証人に対しては厳しかった。化政時代の繁栄後幕府の財政難で緊縮財政をとり、江戸庶民の衣服や履物、習慣や食事、芸能などへの細部までの取りしまりが行われ、戯作者なども逮捕や手鎖で弾圧されていった。太平洋戦争中にも国民への風俗の制限が起きたが、反発は大きくどの時代も不徹底に終わった2013/04/25

とりぞう

0
『江戸の非人頭車善七』もそうだったんだけど、収録されている資料は面白い。資料を繋ぐ地の文がいまひとつ楽しめないこともあるんだけれど… ちなみに「落語」への興味から読んだ本でもあった。そういう意味では後半部にかなり落語と繋がる話題が出ていて興味深い。2011/07/15

メイロング

0
何度も似たような禁令の条項がでてきてループしてる感じで、読み進んでいるのか不安になる。天保の改革期の江戸とコロナ禍の東京がリンクして身に迫る。当時もこんなシャッター街みたいになってたのかな。当時の余波が現代にも影響を与えていることを示す第5章、特に印象深い。2020/11/20

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