内容説明
入居待機・病院追い出し・介護離職・共倒れ…名古屋認知症鉄道事故裁判を検証し、老老介護、介護離職など在宅介護における厳しい現実と、「施設・病院から在宅へ」と掲げる政策や介護保険制度の限界により家族に負担が強いられる実態を詳らかにする。
目次
1 名古屋認知症鉄道事故裁判
2 綱渡りな「在宅」
3 「介護離職」は年間十万人
4 生活圏イコール生活権
5 漂流する介護
6 ヘルパー日誌―単身化と「在宅介護」の現場から
7 鼎談「無縁社会と介護」
8 検証「介護の社会化」と「在宅介護」
著者等紹介
山口道宏[ヤマグチミチヒロ]
ジャーナリスト、星槎大学教授、NPO法人シニアテック研究所理事長、法政大学大原社会問題研究所嘱託研究員ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ハナコ
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読んでいて切なくなりました。 枯れ木に水はやらない。 私たちの行く道なんですけどね。 少子高齢化だから仕方ないでは 片づけられないですよね。 2017/05/28
樹里
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デンマークの女性の8割はヘルパーさんというのにびっくりした。日本の未来ももしかしてそのくらいじゃないと間に合わないのかな?2016/08/21
dokulogue1
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図書館本。介護の限界を感じる本。改めて考えれば、高齢者が増え長生きになり、労働者が減れば生活のためのお金はどこから来るというのか。保険とは互助がベースにあるとして、「一定の確率で病気になるから備える」とは異なる「誰もがなるから備える」という条件。集めるべき財源は桁違いなのだろう。そうして1つ1つ考えていくと、見える現実をどう解釈するべきか。タイトル以上に考えることの多い本である。ただ、鼎談は少々変な結論を出しているような。2019/08/26
くらーく
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本音ではね、認知症患者は安楽死させたい。自ら招いたところもあるし。 実際、認知症の親を看取って思うのは、なぜ、人生の最後にこんな病気?を神は与えるのかな?と。それまでの実績、経験、人格が、呆けた行動でリセットされてしまう。。。悲惨だったわ。2018/06/30