内容説明
高齢者・障害者支援を真に本人中心のものにするために。当たり前の生活・権利を奪われ絶望的な苦悩に追い込まれた人々に寄り添い、その構造転換を支援する権利擁護の具体的なアプローチを提案。
目次
序章 権利擁護が支援を変える
第1章 セルフアドボカシー論(セルフアドボカシーから始まる権利擁護―方法論の自己目的化を防ぐために;相談支援と権利擁護―カリフォルニア州と日本のピア・セルフアドボカシー;当事者研究とセルフアドボカシー)
第2章 セルフアドボカシーから虐待防止まで―アメリカにおける権利擁護機関・アドボカシー実践(個別事例から法改正にまで取り組む公的権利擁護機関;強制入院時における「患者の権利擁護者」の役割―真の「代弁者」役割とは;障害児教育の現場における隔離・拘束;権利擁護の四つの側面)
第3章 日本における先駆的実践―精神医療の「扉よひらけ」(「入院患者の声」による捉え直し―精神科医療と権利擁護;NPOのアドボカシー機能の「小さな制度」化とその課題―精神医療分野のNPOの事例分析をもとに)
著者等紹介
竹端寛[タケバタヒロシ]
1975年生まれ。山梨学院大学法学部政治行政学科准教授(福祉社会学、地域福祉論)。大阪大学人間科学部、同大学院人間科学研究科博士課程修了。博士(人間科学)。元内閣府障がい者制度改革推進会議総合福祉部会構成員。山梨県地域包括ケア推進研究会とりまとめ役。山梨県障害者自立支援協議会座長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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