内容説明
障害者運動は自らの内面をどう表現してきたか。花田春兆(俳人、85歳。障害者文芸同人誌『しののめ』主宰。国際障害者年日本推進協議会(現・日本障害者協議会)元副代表)・横田弘(詩人、77歳。健常者文明に対する鮮烈な批判を展開した「青い芝の会」の行動綱領を起草)を中心に、日本のCPの障害者運動における「綴る文化」を解明する。
目次
序章(障害の文化;綴り合う仲間たち;本書の構成)
第1部 「綴る文化」の戦後史(文学が紡ぐネットワーク;反抗する「人間」たち)
第2部 「いのち」の価値の語り方(「安楽死」を語るのは誰の言葉か;文芸同人誌『しののめ』に見る生命観の変遷)
第3部 横田弘の詩と思想(“母”なる障壁―横田弘の詩と思想(前編)
告発の詩学―横田弘の詩と思想(後編))
著者等紹介
荒井裕樹[アライユウキ]
1980年、東京都生まれ。2009年、東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。現在、日本学術振興会特別研究員。専門は日本近現代文学・障害者文化論。ハンセン病・身体障害(脳性麻痺)・精神障害の当事者たちの文学活動や社会運動の研究、及び医療施設における自己表現活動の支援に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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