内容説明
学校モデルを超えて―ゆるやかに結び合う日々の暮らしが、新しい学習を創る。
目次
第1章 生涯学習への視点(学校モデルの教育を超えて;生涯学習の動向―教育のゆくえを考える ほか)
第2章 若い世代を育てる地域社会(居場所を求める思春期の子どもたち;ひきこもりの居場所づくり ほか)
第3章 地域の教育力と生涯学習(家族をひらく地域活動;文化としての世間話 ほか)
第4章 地域の居場所という可能性(各地にひろがるコミュニティカフェ;新しい公民館とは―地域の茶の間としての公民館の可能性 ほか)
著者等紹介
久田邦明[ヒサダクニアキ]
神奈川大学・東京学芸大学講師。専攻、青少年教育・地域文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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キク
31
進学率が高まり、高等教育を受ける意味が戦後直後の「希望を実現する為の進学」から「進学しないとスタートラインに立てず、ヤバイ」へと変化していった。高校、大学教育も実質的に「(自発的ではなく)義務教育」となっている状況への対案として、「生涯学習」が有効だという。著者は地域のコミュニティでの共同生涯学習に力点を置いてるけど、個人的にはそれは学習意欲より、他者との関わりへの欲求が大きく働いてる気がしないでもない。「生涯学習」をしようとしたら区民会館のカルチャー教室に通うって選択肢しかないとしたら、正直ツライ、、、2021/01/23
paseri
8
少しずつ読み進めて、半月かけて読了。生涯学習に関する多くの事例が取り上げられていて、とても参考になりました。茶堂やコミュニティカフェなどを拠点に、地域の居場所づくりが進められています。人は一人では生きられないとはよく言うけれど、人とのつながりを重視した生き方が見直されてきていることを実感しました。2016/11/14