内容説明
グローバル化と個人・心理主義化のはざまで、教育・福祉・医療の現状を分析。胎児診断、不妊治療、脳死・臓器移植、尊厳死…。「正常願望」は、生命の資源化・商品化に繋がる。「新優生学」時代の諸問題を論述。
目次
第1部 医療・福祉制度のなかの老・病・死・障害(健康義務化社会を問う;老いと介護、そして尊厳死;親密圏と公共圏のはざまにて―新たな共同性の回復を目指して)
第2部 少子高齢化社会における不妊治療問題(女性たちは何処へ?―この急速に進む世の中で;少子化対策と生殖補助医療を考える;不妊治療と不妊カウンセリング)
第3部 優生思想と生命操作 その過去と現在(「バック対ベル訴訟」とは何か―ケアリー・バックゆかりの地を訪ねて;対談「差別・抑圧としての死」を考える―胎児診断、脳死・臓器移植、尊厳死・安楽死を問いつつ)