否定されるいのちからの問い―脳性マヒ者として生きて 横田弘対談集

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  • サイズ A5判/ページ数 262p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784768434376
  • NDC分類 369.27
  • Cコード C0030

内容説明

健全者文明への鮮烈な批判を展開した「青い芝の会」での30余年を振り返り、「本来あってはならない存在」からの問いを投げかける。

目次

1 差別に対する障害者の自己主張をめぐって(立岩真也)
2 地域とは、地域福祉とは(原田正樹)
3 優生思想、障害、女性の性と生殖の権利(米津知子)
4 養護学校義務化と“どの子も地域の学校へ”(長谷川律子)
5 障害者の自己表現(金満里)
6 残照―一人の脳性マヒ者として

著者等紹介

横田弘[ヨコタヒロシ]
1933年、横浜市鶴見区生まれ。難産による脳性マヒのため不就学。60年、脳性マヒ者の組織「青い芝の会」に参加。64~67年、障害者解放コロニー「マハ・ラバ村」に参加。この間に結婚、長男が生れる。70年に起きた、障害児殺しの母親に対する減刑嘆願運動反対の取組みを皮切りに、「青い芝」神奈川県連合会の一員として、映画『さようならCP』制作・上映、バス乗車拒否に対する闘争、優生保護法改定反対運動、養護学校義務化阻止闘争など、障害者の生存権確立運動を展開。80年、全国「青い芝の会」常任委員会会長代行。88年、障害者活動センター「きょうの会」創設。93年、優生保護法撤廃運動を展開。障害者の自立と文化を拓く会「RE AVA」創設。現在、会長。2000~03年、全国「青い芝の会」副会長。現在、「青い芝の会」神奈川連合会会長、詩誌「象」同人

立岩真也[タテイワシンヤ]
東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。信州大学医療技術短期大学等勤務を経て、現在立命館大学大学院先端総合学術研究科助教授。障害当事者運動、特に自立生活運動と関わりながら研究活動を続けてきた

原田正樹[ハラダマサキ]
明治学院大学社会学部卒。身体障害者療護施設、特別養護老人ホーム勤務後、日本社会事業大学大学院博士前期課程修了。現在、東京国際大学助教授。大学内だけでなく、NPOや社会福祉協議会等の地域社会活動に掲わっている

米津知子[ヨネズトモコ]
1948年東京生まれ。二歳半でポリオに罹患し下肢障害がある。70年代のウーマンリブ運動に参加して優生保護法の問題を知り、以来、女の運動の中から取り組んでいる。「SOSHIREN女(わたし)のからだから」のメンバー

長谷川律子[ハセガワリツコ]
息子三人。長男康治の養護学校から地域の小学校への転校運動を全国の仲間と共に闘う。77年から中学入学まで二〇〇〇日の闘争。その後康治は都立高校、自立生活を経て九九年九月、母律子の誕生日に死す。地域でやんまの家、自立生活センターやんまの活動に関わっている
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