内容説明
「カウンセリングが必要」といわれている多分野の実践家がその実態を検証する。さっぽろ自由学校「遊」連続講座の成果を母体とした論考集。
目次
第1部 「心のケア」とは何か(いま、なぜ「心のケア」を問うのか;「心」への関心の落とし穴;地域福祉のめざすものと「心のケア」;フェミニストカウンセリングの現場から;医療現場における「心のケア」―ホスピス・ケアの現場から ほか)
第2部 「心のケア」の深淵(「脱魔術化」した世界の「再魔術化」とどう向き合うか―グローバリゼーション時代の「心のケア」を考える;「ケア」についての考察―哲学の立場から;「心のケア」の幻想と現実をめぐって―「再魔術化」の時代に耐える社会臨床のために)
著者等紹介
井上芳保[イノウエヨシヤス]
1956年北海道生まれ。東京学芸大学教育学部、同大学院教育学研究科修士課程修了。現在、札幌学院大学社会情報学部教授。社会学専攻。ゼミは例年「人間の高尚ではない諸問題」をテーマに開講。「ルサンチマン」をキイワードに現代人の生きづらさを検討中。最近は知識社会学の観点からのホモ・アカデミクスの検討、SM系メディアの分析、心理主義化社会の様相の解読などに関心あり。さっぽろ自由学校「遊」会員
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