内容説明
言語学に革命をもたらした天才学者。世界で最も影響力のある社会批評家。これが、ノウム・チョムスキーの半生と思想だ。わかりやすいチョムスキー解説書の決定版。
目次
第1章 はじめに
第2章 チョムスキーってどんな人?その生い立ちの簡単なおさらい
第3章 知の偉人たちの仕事を引き継いで…チョムスキー思想のいしずえを築いた先人たち
第4章 チョムスキー言語学の真髄
第5章 チョムスキーのメディア批判
第6章 チョムスキーの政治批判
第7章 いかに反撃すべきかをチョムスキーに学ぶ
第8章 チョムスキー・インタビュー
著者等紹介
コグズウェル,デイヴィッド[コグズウェル,デイヴィッド][Cogswel,David]
米国ニュージャージー州ホーボーケン在住のジャーナリスト。自らのウェブサイト「HeadBlast」を拠点に、米国の政府や軍産複合体に対する痛烈な批判を行なっている
佐藤雅彦[サトウマサヒコ]
翻訳者/ジャーナリスト。1957年札幌生まれ。心理学、教育学、「心身障害学」その他の人間諸科学を学んだ後、地方新聞の記者や雑誌編集者を経て現在は翻訳やジャーナリズムに携わる。関心分野は、科学社会学、生命工学、政治学、政治史、情報論など
ゴードン,ポール[ゴードン,ポール][Gordon,Paul]
イラストレーター
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
38
言語理論だけを知っていて 言語理論といえば、必ずでてくるチョムスキー、社会評論を書いていることを、今年になるまで知りませんでした。 なんとなくいやだなと思っていましたが、本書は、言語理論と社会評論のかけはしの視点を与えてくれるかと思います。 人にはそれぞれの事情があり、人にはそれぞれ使いこなせる言葉があるのだということに気がつきました。2023/01/18
ぼけみあん@ARIA6人娘さんが好き
8
チョムスキーの言語理論を知りたくて購入したのだけど、肝腎のその部分は記述が相対的に少なかった。もう少し専門的な本を読む必要があるかも。本書はチョムスキーの生い立ちから分法理論、社会評論家としての彼の主張を手際よくまとめてあり、チョムスキー初心者にはよい入門書になっている。本書を読めば、チョムスキーが指摘するアメリカの問題点がよく分かる。後はチョムスキーのその関連の翻訳を読むことがオススメ。この辺のことは彼の『9.11』などを読んで知っているつもりだったのだけど、改めて勉強になった。2014/10/14
AZUKI
6
P142、143に簡潔に書かれている内容は子どもに伝えたいと思う。各自が「知的自己防衛」をして、「痴呆化の罠にはまらない」ようにと。頭は生きているうちに使った方が良い。今後もチョムスキーさんの言葉に注目していきたいと思う。2013/12/18
ジュール リブレ
6
言語学者 & 批評家、でしょうかかつて、論文では、読んだことはあったのですが、こんな感じで全体を見せてもらったことはなかったな。 なかなか、奥が深いです。2011/10/07
La Principita
6
どなたかも書いておられるように、ページの構成が読みにくいです(アメリカンコミック風?)。でも、内容はチョムスキーの基本が一気にわかるという便利本。同時にアメリカの目に見えない情報統制と利己的な外交政策の構図も把握できます。まぁ、これも一面的な解釈なので、チョムスキー的にはこの本を鵜呑みにせず、自分でより多くの情報を収集して、自分の頭で考えるべき、ところなのでしょう。2010/10/10